コース詳細

REGULAR COURSE

大学名 富山大学大学院総合医薬学研究科
コース名 がん治療において地域医療に貢献できる薬剤師および新規がん治療薬開発研究者養成コース(大学院正規課程コース)
対象職種 薬剤師、新規がん治療薬創生研究者
修業年限(期間) 4年
養成すべき人材像 がん治療については、過去10年、多面的に大きな発展をしている。中でも免疫チェックポイント阻害剤は、がん治療の方向性を大きく変化させた。このようなことから、チーム医療の中や地域の薬剤師が適正にがん治療に取り組むことはもちろん重要であるが、がん治療薬に結び付く基礎研究も重要である。そこで、本プログラム・コースにおいては、がん治療において社会をリードできる薬剤師と創薬研究者を養成することを目的とし、共にに講義や演習・実習を受けることで、相互の理解を深めることを目的とする。
薬剤師養成に関しては、基礎的な事柄は6年制薬学部での教育内容に含まれている。そこで我々は、現在の薬剤師を越える高度薬剤師の輩出を目指す。病院でのがん治療や緩和医療の個別化医療に加え、地域包括ケア制度に策定に伴う在宅での抗がん剤や緩和医療への貢献ができる人材の養成をしたい。特に富山県は、三世代同居率が高く、制度の整備とともに、病院薬剤師とかかりつけ薬剤師が連携を持って治療にあたる体制が構築されつつあることから、大学院生レベルで、医療現場で演習を行うことは意義の高いことである。また、本総合医薬学研究科を担当する研究室として「がん細胞生物学研究室」もあり、全国薬学部の中でもトップを走る研究活動を行っていることから、それらの教員から講義・演習を受けることで、優れたがん創薬研究者を輩出する。
がんに関する専門資格との連携 専門薬剤師(臨床薬理学会)の研修施設として認定。薬学部教員において、日本医療薬学会および日本臨床薬理学会の指導薬剤師が複数名在籍している。第3期までのがんプロ受講者から、複数名のがん専門薬剤師が輩出されている。
教育内容の特色 現在の病院・薬局薬剤師がすでに実施していることのみではなく、大学でしか実施できない高度な内容を含む。講義はe-learning で実施し、受講者が受講しやすいよう対応する。また、がん治療薬新薬創生者の育成を目的とする先端がん研究治療の講義に加え、実習や遺伝子多型の検出、それらへの抗がん薬との治療効果などについて、深く学ぶカリキュラムとする。在宅でのがん治療に参画できるだけの薬剤師としての養成だけでなく、地域で他の職種との連携の要となれるよう本学独自の医療現場での実習も行う予定である。特に、がん罹患者の多くが高齢者であることを考え、日本平均と比較して、高齢化が15年早く進んでいる富山県においては、他地域よりも現実に即した実習が可能である。演習、実習科目は、金沢大学附属病院での実施分も富山大学の大学院生も履修可能として単位認定できるようにし、富山大学での実施分も両大学の大学院生が履修できるようこととし、大学間連携を持ち、地域で薬剤師としての医療を支えることを体験する。
指導体制 本コースの統括は、学術研究部薬学・和漢系 薬物治療学 新田淳美教授が担当する。さらに、地域医療における薬剤師職に関係する実習のために、同実践薬学 田口雅登教授が実習の計画に参画する。また、がん治療へのゲノム医療に関係する講義や演習については、同がん細胞生物学 櫻井宏明教授が担当する。
修了者のキャリアパス 全国大学病院の薬剤師として勤務し、日本医療薬学会認定のがん薬物療法認定薬剤師を目指す。また、将来的には、がん専門認定薬剤師やがん専門指導薬剤師の取得をする。6年生薬学部卒業後、4年制の薬学専攻の大学院への入学生は全国でも100名前後であり、特に国公立大学卒業生には、将来の大学病院薬剤部長としての期待がなされている。または、厚生労働省等の中央官庁に勤務し、がん治療を含む行政職につき、日本の薬学関連の医療をリードする。
受入目標人数 R5年度 R6年度 R7年度 R8年度 R9年度 R10年度
1 1 1 1 1 5
受入目標概要 本学大学院総合医薬学研究科(博士課程)総合医薬学専攻 臨床薬学プログラムへの入学者は4名前後となる見込みである。また、第3期における本科コース(薬学)の受入れ状況を鑑み、受入れ目標人数を毎年1名と設定した。

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